2月14日グループワーク

よこうちクリニックでは月に一度、土曜日に
「発達障害をお子様に持つ パパとママのためのグループワーク発達障害グループワーク」を行っています。

2019年12月に第2回目、2020年1月18日に第3回目のグループワークが行われました。
第2回目は5人、第3回目は5人の方々が参加されました。

このブログを通して、参加した方、参加していない方、どちらの方々にも振り返りや今後の日常活動にすこしでも参考にしていただければ幸いです。

パパとママのグループワークを始める理由


5年前発達障害のGWを始め、年齢制限はしていなっかたが、実際は就労しているか就労を目指している大人の年齢層の参加になった。
限られた年齢層だけでいいのかなと思いが生じた。
現在発達障害の理解が進む中、子供の発達障害の特性の良いところを伸ばし、苦手なところは援助を求める経験を積んでいくことが大切と考えるようになった。

支援の際、本人が混乱しないよう親や教師、主治医など支援者はお互いに連携することも大切と考えた。
子供のうちから特性を伸ばして楽に生きられるように、できるだけトラウマを負うことなく大人になっていってほしいとの思いを抱いた。

質問コーナー


グループワークの終わりに参加者の方々にアンケートを書いてもらっています。
その中に質問コーナーがあり、その質問によこうちDrが応えるコーナーがあります。
以下はいくつか出た質問の一部です。
Q親も子も偏食があるがどうすればよいか
Q姿勢が悪いのはどうすればよいか
Q子供からの暴言にどう対処すればよいか

この中から「子供からの暴言にどう対処すればよいか」についての応答をご紹介します。
「子供と言い争いになったらお互いその場を離れ、双方ともクールダウンする。
子供の情緒が安定している時、親も感情的にならず冷静に話し合う。
(怒る、叱る、注意する、はいけない。子供にもその言動には理由があるはずなので、それをしっかりと受け止める。)
ミニ講義では、人生経験を積み重ねていくパターンが、定型・非定型で違いがあることが図表を使って説明されました。

①定型では、古い経験の上に新しい経験が、透明の板が重なっていくように積み重なっていく。
過去の経験は見えるが(思い出すことはできるが)いきなりバンと表面に出てくることはない。


②一方、ASDではパソコンのデスクトップ上のアイコンに喩えて説明がありました。

古い記憶でも例えば▲をクリックするとまるで今あったように嫌な体験がよみがえる。
= フラッシュバック

経験や思い出が時系列で重なっているのではなく、並列に並び、クリックしてしまうと昔起こった嫌なことが今現在のことのように浮かび上がってくる。

③ADHDでは苦手な事や失敗したことは忘れてしまい、いいことだけが画面上に残り、この更新が短期間で起こる。



④LDでは定型の場合と同じことが出来るが、ある一部のことだけが出来ない。



グループワークで応答の中、横内先生から、
「思春期までに、周りに助けを求めてうまくいったという成功体験があるかどうかがカギと説明。
大人になってから親以外の他者にも相談できるスキルを身に着けることが大切です。」
また参加者の方からは、
「薬だけではなく、グループワーク等での知識や情報も、生きていくうえで役に立つと思う」
と発言がありました。

次回もたくさんの方の参加をお待ちしています。