2026年5月 発達障がいグループワーク

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20265月の発達障がいグループワーク

202659日、クリニック奥の多目的室にて、月例の発達障がいグループワークが開催されました。
今回は女性4名、男性2名の方にご参加いただき、初めての参加の方もありました。

今月のテーマ

「発達障がいにおける非薬物療法について」

今回は、お薬以外の支援や関わり方について、具体的な視点から学ぶ時間となりました。

前半 理事長によるミニ講義

講義ではまず、発達障がいの理解に欠かせない検査について説明がありました。
代表的なものとして知能検査(WAIS)があり、特性の違いを知る手がかりとなります。

ASDでは言語理解や知覚の特性、ADHDでは作業記憶や処理速度といった面に特徴が見られることがあり、それぞれの傾向を理解することが、日常生活の工夫につながることが伝えられました。

 

非薬物療法としては、認知行動療法やカウンセリングについても触れられました。
その中で、カウンセリングは「気づく力」が前提となる側面があり、すべての人に同じように有効とは限らないこと、
一方で、認知行動療法は具体的な行動の工夫につながりやすく、有効な支援の一つであることが説明されました。

 

ASDの特性としては、曖昧な表現の理解が難しい場合があることにも触れられ、
周りからはできるだけ端的で具体的な伝え方が大切であること、
本人の立場からの工夫としては、場の状況が読み取りにくいときには、「ちょっと今大丈夫ですか?」と一言添えて確認するなど、日常の中で取り入れやすい工夫が共有されまた。

 

ADHDについては、物事の優先順位の整理が重要であることが示され、
「重要で急ぐもの」「重要ではないが急ぐもの」「重要だが急がないもの」「どちらでもないもの」といった視点で考える方法が紹介されました。

さらに、日常生活での具体的な工夫として、
物を探す時間を減らすために「大切なものを入れる場所を決める」「中身が見えるバッグを使う」といったアイデアも共有されました。

 

片づけについても、「必要・迷う・不要」といったシンプルな分類を用いる方法や、
場合によっては一度に整理する方法など、それぞれに合ったやり方があることが紹介されました。

 

非薬物療法では自らの努力、日々の小さな積み重ねが大切であり、それによってはじめて効果を得られること、
無理のない範囲で自分なりの工夫を続けていくことの重要性が伝えられました。

後半 グループワーク

この日は講義の内容への関心が高く、通常よりも多くの質問が寄せられました。
その流れの中で、自然と参加者同士のやりとりも広がっていきました。

 

特に「物を手放すことが難しい」という悩みについては、理事長自身の工夫も交えながら、具体的なアドバイスが共有されました。
また、「自分はこうしている」といった日常の工夫の紹介も続き、意見交換が行われました。

不用品を活用する方法として、フリマアプリの話題も上がり、具体性の高い工夫に強い関心が寄せられる場面も見られました。
質問や体験談が途切れない中、それぞれの気づきにつながる時間となりました。

日常の中でできる工夫を大切に

非薬物療法は、特別なことではなく、日常の中の小さな工夫の積み重ねとも言えます。
今回のグループワークでは、そのヒントを持ち帰っていただけるような時間となりました。

これからも、安心して学び合い、共有できる場として続けていきたいと思います。

次回のテーマ

次回は
「発達障がいの特性を開示すべきか、その方法及び就労に及ぼす影響」
をテーマに開催予定です。

皆さまのご参加を心よりお待ちしております。