2026年4月の発達障がいグループワーク

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2026年4月の発達障がいグループワーク

2026年4月4日、クリニック奥の多目的室にて、月例の発達障がいグループワークが開催されました。
今回は男性2名、女性5名の方にご参加いただきました。

今月のテーマ

「発達障がいと薬物療法について」

参加者ご自身の服用中のお薬に深く関わるテーマということもあり、皆さんが熱心に耳を傾けておられる様子が印象的でした。

前半 理事長によるミニ講義

講義ではまず、発達障がいの基本的な考え方について説明がありました。

発達障がいにはいくつかのタイプがあり、それぞれの特性が重なって現れることも少なくありません。
いずれも脳の機能に関わるものであり、加齢によって進行する認知症とは異なるものです。

理事長はその違いを「車」にたとえて説明されました。
発達障がいは、生まれつき一部の部品に偏りや違いがある状態、
一方で認知症は、長い年月をかけて機能が低下していく状態――
そのようにイメージすると理解しやすい、とのお話でした。

薬物療法については、ASDに関しては、特性そのものに直接作用する薬はまだ実用化されていませんが、不安や気持ちの不安定さを和らげるお薬が使われることがあります。

 

一方、ADHDについては、脳の働きの一部(特に記憶や学習に関わる機能)に関連して、
お薬によってその働きを補う治療が行われることがあります。

現在使われている薬についても紹介があり、
それぞれの作用や特徴について、わかりやすく説明されました。
参加者の皆さんがご自身の状況と重ねながら、メモを取ったり頷いたりする様子が見られました。

 

また、薬だけで全てが解決するわけではない、という点も大切に伝えられました。
理事長は「電動自転車」にたとえて説明されました。

薬は電動のアシストのようなもので、あくまで助けの役割です。
実際に前に進むためには、自分でペダルをこぐこと――
つまり、日常生活の中での工夫や取り組みがあってこそ、薬の効果が生かされる、というお話でした。

さらに、薬物療法以外の新しい取り組みとして、タブレットを用いた治療の研究が進められていることや、
「目立つ特性」から「目立ちにくい状態」へと整えていくことを目指す考え方についても紹介されました。

 

講義の終盤では、発達障がいと創造性の関係にも触れられました。
クリエイティブな分野で活躍される方の中に特性を持つ方がいる一方で、それは極少数派の例であり、
圧倒的に多数派の、多くの人の日常や生活に目を向けていくことの大切さが語られました。

 

また、社会全体としても、少しずつ多様性を受け入れる方向へと変化してきていることが伝えられ、参加者の皆さんが聞き入る様子が印象に残りました。

後半 グループワーク

後半は、参加者同士でのグループワークの時間です。

薬のことだけでなく、日常生活の中で感じているストレスや、ご家族との関係についても話題が広がりました。
特に、発達障がいの特性を持つ方とそうでない方との関係性についての悩みや工夫が共有され、
それぞれの立場からの思いに、自然と耳を傾け合う時間となりました。

また、ご夫婦で参加されている方の前向きな姿勢に対して、温かい言葉が寄せられる場面もありました。

安心して学び合える場として

発達障がいと薬物療法というテーマは、専門的でありながら、日々の生活と深く結びついています。
今回のグループワークでは、知識を得るだけでなく、それぞれの不安や思いを少しずつ整理する時間にもなったように感じられました。

これからも、安心して学び合い、語り合える場として続けていきたいと思います。

 

来月のテーマは「発達障がいにおける非薬物療法について」です。

たくさんのご参加をお待ちしています。

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