発達障がいグループワークについて

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よこうちクリニックでは月に一度、土曜日に発達障がいグループワークを行っています。
2015年に始まり、2019年3月で30回を超える開催になります。
ホームページリニューアルに伴い、グループワークの様子の一部ですが、当ページを訪れてくださる方々にもシェアできたらと思います。
3月2日のグループワークには約13人の方々が参加されました。
最初に、参加者の方々へ新しいホームページをご紹介し、今後月に一度グループワークの 様子の一部をホームページに記事として挙げていくことに対して了解を頂きました。
参加していない方、参加した方、どちらの方にも振り返りや今後の生活活動に、すこしでも参考になれば幸いです。

グループワークでは前回のアンケートで頂いた質問に横内院長がお答えするコーナーがあります。

今回シェアされた質問は以下のとおりです。
・不眠
・答えをすぐに求めてしまう。
・アレルギーと発達障がいに相関はあるか
・電磁波の影響
・会話がちぐはぐになる
・感覚機能障害
・過敏性腸症候群
この中から「会話がちぐはぐになる」に対する院長のアドバイスをご紹介します。
原因としては、相手が話したことを最後まで聞かずに返答してしまう、 内容が理解できていないまま返答してしまう、などが考えられます。
立場を変えてみましょう。
相手が上記のような受け答えにならないように、こちらから先手を打って話すことがポイントです。
つまり、基本のことですが、相手に何を伝えたいか簡潔に、誰にでも伝わるわかりやすい 表現で伝える。

また、話の内容以前に、相手と気持ちのつながりをつくるちょっとした工夫があります。
「暖かくなりましたね」と相手がいえば、「そうですね、暖かくなりましたね」と相手の会話 を受けてみましょう。
相手の言葉をひろって返してみましょう。
これだけで相手の人は自分のことを聞いてもらえていると思って気分が良くなります。
そしてその後に続く会話の助けにつながることがあります。

質問と回答に続き、ミニセミナーがあります。
仕事や日常生活にすぐに役立つ工夫など、10分程ですが院長がお伝えしています。
今回は、
「聴覚を視覚に落し込む」
仕事などで上司や同僚から注意されたことを、聴くだけにとどめず文字に書き出して見える化してみよう、というものです。
最初はただただ書き連ねていくだけで構いません。
でもある程度の分量になったらそれを項目別に振り分けていきます。
つまり情報を処理していきます。
例えば、
・電話の応対
・メモのとり方
・仕事の締切
・物の置き忘れ
・スケジュールの管理
等、自分の業務内容に必要な項目に振り分けていきます。
そして各項目について具体例、日付、注意点、工夫したことなどを書いていきます。

次回、同じような業務に関わる前にチェックするととても役立ちます。
パソコンやスマホがあると、コピペで作業は捗りそうですね。

質問回答・ミニセミナーの後は約1時間、院長と看護師の立ち会いのもと、参加者の方々が お互いに日々の悩みや実践している工夫など、話し合いが行われました。
次回は4月6日(土)13:30~、ご参加をお待ちしています。