2025/09/12
2025年9月6日、クリニック奥の多目的室にて、月例の発達障がいグループワークが開催されました。
今回は男性5名、女性8名と多くのご参加があり、初めての方が3名、ご家族での参加もありました。
今月のテーマ
1.家族環境の中での発達障がいを考える ~家庭を整え社会につなげる~
前半:理事長によるミニ講義
グループワークの前半は、今月のテーマを中心とした理事長によるミニ講義です。
今回は理事長の提案でテーマが決められました。
講義の前半では、発達障がいの治療には大きく二つの方法があることが示されました。
ひとつは「直接的アプローチ」で、薬物療法や認知行動療法など医学的・心理学的な治療を指します。
もうひとつは「間接的アプローチ」で、本人を取り巻く環境を整え、生活しやすさを支える方法です。
後半は、この「間接的アプローチ」に焦点が当てられました。
大人と子どもでは環境のあり方に違いがあるものの、共通して重要なのは「家庭環境」です。
家庭環境を整えることの大切さ、うまくいかない理由、そして実際に改善に成功した事例が具体的に紹介されました。


講義中は質疑応答も活発に行われ、参加者の方々が抱える日常の疑問に即したやり取りが続きました。
発達障がいへの理解を深めるだけでなく、生活の中で実践できる工夫が持ち帰れる内容となりました。
後半:グループワーク
後半の1時間はグループワークの時間です。
このグループワークでは、「困っていることを共有し、対処法を一緒に考える」ことを中心に、活発な意見交換が行われます。

この日はミニ講義の内容を踏まえ、親子間や夫婦間での課題が多く取り上げられました。
工夫していること、その結果得られたこと、うまくいかなかったことなど、参加者同士の体験に基づいた多くのアドバイスが交わされました。
安心して語り合える場を目指して
月例のミニ講義とグループワークは、専門医による講義に加え、参加者同士が安心して悩みを分かち合い、支え合える場として定着しつつあります。
「話すのは緊張する…」という方もご安心ください。聞くだけのご参加も歓迎しております。
無理のない範囲で、安心してご参加いただける身近な場としてご活用ください。
次回開催のお知らせ
次回のグループワークは、10月4日(土)に開催予定です。
テーマは以下のとおりです。
- ひきこもりについて ~社会問題としての側面を考える~
皆さまのご参加を、心よりお待ちしております。