2025/06/17
2025
年6月7日、当クリニック奥の多目的室にて、月例の発達障がいグループワークが開催されました。
今回は男性6名、女性1名のご参加があり、ご家族の同席も見られました。
今月のテーマ
1. 学校生活における発達障がいといじめについて
理事長によるミニ講義
はじめに、理事長より「学校生活におけるいじめと発達障がい」というテーマでミニ講義が行われました。
まず、いじめが学校生活の中でどのように生まれるのか、その構造について歴史的な背景とともに解説がありました。
時代とともに社会の価値観や人間関係のあり方が変化する中で、いじめの形も変わってきたことが語られました。
続いて、そのような構造の中で発達障がいの特性がどのように関わってくるのかについて、具体的な説明がなされました。参加者の皆さんは真剣な表情で耳を傾けておられました。
また、「いじめ」から「不登校」に至った場合の行政の対応についても、過去から現在までの変遷が、実際の事例を交えながら分かりやすく解説されました。
いじめの要因は学校内にとどまらず、地域社会の変化、価値観の多様化、保護者の孤立といった複合的な背景があることが指摘され、さらに現代ではSNSの影響によっていじめの構造が一層複雑化・深刻化しているという懸念も共有されました。
後半 グループワーク
後半の1時間はグループワークの時間です。
今回は男性の参加者が多く、それぞれの就労経験をもとに、アドバイスや提案を交換し合う場面が多く見られました。
このグループワークでは、「困っていることを共有し、対処法を一緒に考える」ことを中心に、活発な意見交換が行われます。
安心して語り合える場を目指して
月例のミニ講義とグループワークは、専門医による講義に加え、参加者同士が安心して悩みを分かち合い、支え合える場として定着しつつあります。
「話すのは緊張する…」という方もご安心ください。聞くだけのご参加も歓迎しております。
無理のない範囲で、安心してご参加いただける身近な場としてご活用ください。
次回開催のお知らせ
次回のグループワークは、7月5日(土)に開催予定です。
テーマは以下のとおりです:
・発達障がいと就労について
・発達障がいと就労の場でのコミュニケーションについて
今回の講義を受けて、参加者の方から「学校生活における上下関係の構造が、就労の場にも似た形で現れることがある。そのため、円滑な人間関係づくりのためにも、コミュニケーションについて学びたい」とのご提案があり、次回のテーマに反映いたしました。
皆さまのご参加を、心よりお待ちしております。