2025年8月の発達障がいグループワーク

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2025年8月2日、クリニック奥の多目的室にて、月例の発達障がいグループワークが開催されました。
今回は男性11名、女性4名と多くの方々にご参加いただき、初めての方が3名、ご家族での参加やご家族のみでの参加もありました。

今月のテーマ
1.発達障がいに伴う生活障がい(依存・徘徊等)について

前半:理事長によるミニ講義

グループワークの前半は、「発達障がいと生活障がい」をテーマとした理事長によるミニ講義が行われました。
このテーマも、これまでと同様に参加者の方々からのリクエストに基づいて決定されたものです。
講義の前半では、依存が引き起こす生活上の問題について取り上げられました。
発達障がいの特性によって依存の傾向が異なることや、依存を引き起こす背景にある要因について、丁寧に解説されました。
また、ギャンブルなどの嗜癖行動については、合法・非合法の区別や、それに対する社会の価値観の変化にも注意を向ける必要があることが語られました。

後半では、発達障がいに伴う二次障がいとしてのさまざまな生活障がいが具体的に挙げられ、それぞれの事例に対して多くの質問が寄せられました。

理事長からは、過去の症例をもとに「それが他の精神疾患によるものなのか、あるいは発達障がいに伴う二次的な障がいなのか」を見極める視点が重要であると述べられました。

前半:理事長によるミニ講義の画像

講義中の質疑応答も活発に行われ、参加者の関心の高さがうかがえました。
このミニ講義では、発達障がいに関する学びに加えて、日々の生活の中で実践可能な工夫も紹介され、参加者にとって実用的な時間となっています。

後半:グループワーク

後半の1時間は、参加者同士によるグループワークの時間です。
この時間は、「困っていることを共有し、対処法を一緒に考える」ことを目的とした、自由で活発な意見交換の場となっています。

  • 通所・就労先で直面する具体的な課題について、互いの経験や考えを共有し合う場面が見られました。
  • ハローワークの利用方法や、A型・B型事業所の違い、支援学校の特徴といった質問に対し、理事長より丁寧な説明がありました。
  • また、社会における精神疾患への認識の変化についても理事長から言及があり、「障がいを特性として社会に活かす」ための考え方が示されました。
後半:グループワークの画像

安心して語り合える場を目指して

この月例グループワークは、専門医による講義に加え、参加者同士が安心して悩みを分かち合い、支え合うことのできる貴重な場として、少しずつ定着してきています。
「話すのは緊張する……」という方も、どうぞご安心ください。
聞くだけのご参加も歓迎しております。
無理のない範囲で、気軽に参加できる場として、ぜひご活用ください。

次回開催のお知らせ

次回のグループワークは、9月6日(土)に開催予定です。

テーマは:

  • 家族環境の中での発達障がいを考える ~家庭を整え社会につなげる~

今回は理事長からの提案によって決定したテーマです。

皆さまのご参加を、心よりお待ちしております。