2025年5月の発達障がいグループワーク

  • HOME
  • ブログ
  • 2025年5月の発達障がいグループワーク

2025 年5月10日、クリニック奥の多目的室にて、月例の発達障がいグループワークが開催されました。
今回は男性7名、ご家族の参加もあり、初めて参加される方が多い回となりました。

今月のテーマ
1. 発達障がいの専門医がなぜ増えないか
2. 精神科医療における発達障がいの立ち位置

理事長によるミニ講義
まず、理事長より上記2つのテーマについてのミニ講義が行われました。

「発達障がいの専門医がなぜ増えないか」
精神障がいの診断がどのように行われてきたか、その歴史的背景に触れながら、
現代は新たな視点や枠組みで発達障がいを捉えなおす時代に入っているというお話がありました。

しかし、それに伴う理解や専門性が、まだ広く知れ渡っていない現状について説明されました。



「精神科医療における発達障がいの立ち位置」
心因性、外因性、内因性といった精神科の基本的な病因分類の解説に続き、
発達障がいがうつ病や双極性障害など他の精神疾患とどのような位置関係にあるのかについて、
わかりやすい図を用いて視覚的に示されました。



参加者の皆さんは熱心に耳を傾けてくださり、メモを取る姿が見られました。


後半 グループワーク
後半は、初めての参加の方が多くあることから理事長のリードのもと、グループワークが行われました。
「困っていることを共有し、対処法を一緒に考える」ことを中心に、活発な意見交換がなされます。

今回は社会的サービスや支援制度を活用することが「自律」につながるという理事長のメッセージを軸に、
年金制度や各種支援制度の利用方法について具体的な質問が寄せられました。



月例ミニ講義とグループワークは、専門医からの講義に加え、
参加者同士が安心して悩みを共有し、支え合える場として定着しつつあります。

初めての方も、お気軽にご参加ください
「話すのは緊張する…」という方でも大丈夫。
聞くだけの参加も歓迎しています。
無理なく、安心してご参加いただけるグループワークの場を身近に感じて活用してください。

次回の開催日は6月7日(土曜)です。
テーマは
「学校生活における発達障がいといじめ」

参加者の方からの提案です。
当グループワークはご家族の参加も多くあり、学校生活を送っているご本人でなくても、家族の立場から感じていることや、困りごと、そして願いなどを共有できれば、とのご提案です。
どうぞお気軽にご参加ください。

次回も、多くの方のご参加をお待ちしています。